帯広地域でのゴミ屋敷と片付け方法や必要なサービス面について
「ゴミ屋敷」と聞いただけでゾッとする方もいるかもしれません。
ゴミ屋敷は存在そのものを許せないと感じている人が多く、救いの手を差し伸べたいとは思わないでしょう。
だとしてもゴミ屋敷をどうにかしたいと思っている人はいます。
今回はゴミ屋敷を片付ける方法について紹介していきます。
帯広・芽室・音更地域に住んでいて、自身がゴミ屋敷に住んでいる場合は、最後までお読みいただくと解決の糸口が見つかるかもしれません。
ゴミ屋敷とは
ゴミ屋敷とは一般論として、住んでいる場所がゴミで溢れ埋もれてしまっている状態のことです。
具体的な定義付けはされていませんが、家の中がゴミで埋まってしまい歩いて移動するのがやっとの状態、場合のよっては敷地の外にまでゴミが溢れてしまい、道路にまでゴミがはみ出してしまうひどい状態がテレビを通じて一度は見たことがあるかもしれません。
最初からゴミ屋敷にずっと住んでいたわけではなく、何らかの理由で徐々に「ゴミ屋敷化」してしまった事由がほとんどです。
ゴミ屋敷が誕生してしまうメカニズムに人の心理が関係しているとされています。
趣味で「使えそうなものを集める」とか、性格上「なかなか物が捨てられない」など人為的側面もゴミ屋敷を生み出してしまう状況を創り出している可能性があります。
ゴミ屋敷の実情
ゴミ屋敷についてひとおおり説明しましたが、記事を読む前にこちらの動画を一度ご覧ください。
動画にある30代女性の場合、3年くらいかけて徐々にゴミが増えていき、いわゆる「ゴミ屋敷」へと変貌してしまいました。
寝ていた場所は、なんとゴミの上だったようです。
しかしながら、地震のせいで住んでいる場所に嫌気がさしたのか、半年間はホテルと車で寝泊まりする生活を続けていました。
今回のケースでは、会社が家賃を補助してくれていることもあり、住んでいるところを完全に引き払うためにはゴミ屋敷と化した住まいをどうにかしなければなりません。
最終的に30代女性はゴミ屋敷状態を解消するため、業者に依頼することとなりました。
動画を見ていただけるとわかりますが、ひとりで片付けられる量をはるかに超えていることが理解できるはずです。
ゴミ屋敷に住む人の心理状態とは
ゴミ屋敷に住む人の心理状態にはどんなものがあるのか5つ取り上げてみました。
孤独感を感じ他人を関わりを持たない
ゴミ屋敷に住んでいるということはゴミを外のゴミ捨て場にさえ出さないほど孤独感を感じ、他人との関係を持たない傾向にあります。
引きこもり生活を送っている人の多くがゴミ屋敷への変貌を遂げる可能性があり、自分自身の意識が優先され「ゴミを捨てなくても生きていける」と思ってしまう節があるでしょう。
また、友達が少ない人や内向的な人であれば、他人を自宅へ招き入れる頻度が極端に減る傾向があるため、他人との接点が少ないです。
ゴミに囲まれた生活を送ることで、人によってはゴミ屋敷の中で生活を送れば疎外感を感じないと勘違いしてしまうかもしれません。
ゴミを「ゴミ」だと思っていない節がある
他人が客観的に判断すると「ゴミ」と呼ばれている物が、ゴミ屋敷で生活している人にとってはゴミではなく「捨てずにとっておくもの」と判断することでしょう。
例えば、消費期限が過ぎた食品は普通の人であれば健康上食べられないことからゴミとして処分します。
ところが、ゴミ屋敷で生活している人にとっては、「消費期限は1日過ぎても問題なく食べられる」と判断し、ゴミとして処分するべきものを溜め込んでしまうのです。
人間は忘れる生き物ですから、消費期限が過ぎた食べ物を食べようと思っていてもいつしか忘れてしまい、気づいた時には本当のゴミとなってしまいます。
また、他人にとっては使いようも売ってもお金にならないようなガラクタでも、ゴミ屋敷に住んでいる人にとっては「大事なもの」として保管し続けてしまう傾向があるため、ゴミを「ゴミ」だと思っていない節があるようです。
汚れた環境下での生活に慣れ過ぎてしまった
ゴミ屋敷に住んでいる人も最初の頃は「汚いから部屋を片付けよう」と思ったことはきっとあるはずです。
しかしながら、ゴミ屋敷での生活を長く続けた結果、汚れた環境下でも生活できることに気づいてしまい、ゴミを溜めても問題ないという変な意識が生まれてしまいます。
ゴミが溜まって汚れた環境では悪臭や害虫などが大量発生し、部屋の中にゴキブリや年中暖かい地域だと蚊が湧きだすように発生し、普通に考えると生活できる環境ではありません。
汚い環境下の生活に慣れ過ぎると、ゴミを外に出さなくても生きていけると思ってしまい、結果的にゴミ屋敷を生んでしまうことにつながります。
掃除をしなくても生きていけると誤解してしまう
ゴミ屋敷を生まないために掃除は欠かせないものですが、ゴミ屋敷に住んでいる人はほとんど掃除をしません。
まれに掃除することはあっても、根本的な解決に至るような掃除をするわけではなく、単に「スペースの確保」を行うだけです。
掃除していらない物を捨てないと生活スペースを確保できないのが普通ですが、掃除しなくても生活できると誤解してしまえば、相対的にゴミが溜まってしまいます。
また、掃除してゴミを捨てることが「かわいそう」と思ってしまう場合も同じです。
衝動的な行動に走りがち
ゴミ屋敷に住んでいる人は衝動的な行動に走りがちです。
例えば、置き場所を考えずに物を購入するとか、客観的に見ればゴミ同然の物を拾ってきて自宅に置くとかなど普通では考えられないような行動を取ることが多いです。
無計画に何かを実行することが続けば、ゴミ屋敷と化してしまうのは必然なことなのかもしれません。
ゴミ屋敷を片付けない/片付けられない理由
ゴミ屋敷にあるゴミを片付けられない、どんな理由が考えられるのかいくつか紹介します。
外にある物を拾ってくる癖がついているから
ゴミ屋敷の住人は外から物を収集する習慣が付いていることや拾い癖がついてしまっていることなどによってゴミを捨てたとしても住居内のゴミがなかなか片付けられません。
物を拾うことに執着心を抱き、手放すことができない場合も同様です。
たとえ住居内のゴミをすべて捨てたとしても、拾い癖や物を拾うような執着心がある限り、ゴミは増え続け片付けがいっそう困難となります。
「歪んだ」もったいない精神を持っているから
拾い癖に関連しますが、物を捨てることがもったいないと考えてしまい、必然的にゴミを溜めてしまうのです。
部屋を片付けたい気持ちは持っていたとしても、どこかで「これは大事な思い出だから捨てられない」とか「元カレあるいは元カノとの過ごした思い出の品だから取っておきたい」など部屋が散らかっているにも関わらず、もったいない気持ちからゴミを片付けられずにいます。
特に何かをコレクションしている人は変な意味でもったいない精神を持っている傾向があり、ゴミとして処分するべきものが処分できなくなっているようです。
何かしらの精神疾患を抱えていて物を片付けられない
ゴミを片付けなければいけないとは思いながらも、何かしらの精神疾患を抱えていて片付けられない場合があります。
例えば強迫性障害(OCD)は、本人が考えている行動とは裏腹に特定の思考や行動を繰り返し実行してしまう精神疾患です。
ゴミ屋敷の場合ですと、ゴミを捨てたいと思っているにもかかわらずごみを捨てないあるいは逆に増やしてしまうようなことが挙げられます。
次に注意欠陥多動性障害(ADHD)の場合だと、注意力が著しく欠如し思った通りの行動ができなくなる精神疾患です。
ゴミを捨てるという行為でも、強く意識していなければ単純なゴミ捨て作業すらままならず、ゴミを捨てることを思い立っても忘れてしまい、次の行動に移るので、結果的にゴミが片付けられません。
他にも精神疾患によって、ゴミ捨てが難しい場合は、ゴミを住居内に溜めてしまい、片付けるハードルを上げてしまう場合があります。
ゴミが増えすぎて一人で片付けられる許容量を超えてしまったから
あくまでゴミに対する考え方は正常ですが、日常生活がものすごく忙しくて、掃除する暇がなかったとします。
友人や知人などが指摘したことで客観視できた結果、ゴミがあまりにも増えすぎて一人で片付けられる量を超えてしまった場合、片付ける気力をなくしてしまうでしょう。
専門業者に依頼せず一人で片付けられない場合、多くはそのままズルズル引きずり、ゴミを溜めたままの生活を続けてしまうことでしょう。
そうなるとゴミを片付けたくても片付けられない状況となってしまいます。
隣人を困られたいため(嫌がらせ)
あまり例は多くありませんが、中にはゴミ屋敷の問題を解決することを拒否する人がいます。
精神疾患以外で考えた場合、自分の意思でゴミ屋敷をそのままにする、つまり嫌がらせ目的であることが多いです。
悪臭を漂わぜ、隣人の住まいや環境に悪影響を与えます。
自治体で条例があれば取り締まりが可能ですが、ゴミを片付けない理由としては最悪です。
ゴミ屋敷はデメリットだらけ!?さまざまな弊害と生じるリスク
ゴミ屋敷は存在そのものがデメリットの塊みたいなものです。
どんな弊害やリスクが考えられるのか紹介します。
健康被害をもたらす
ゴミ屋敷は生ごみが捨てられない状態で下へ下へ押しつぶされる形で放置したままにすると、悪臭が発生してしまいます。
放たれる悪臭は健康に害を及ぼし、何らかの形で症状が出てしまうでしょう。
最悪の場合、有害なガス(一酸化炭素など)を知らない間に吸ってしまい命の危機に瀕することがあるかもしれません。
害虫や不法投棄の誘発により近所迷惑となる
ゴミ屋敷は害虫発生の温床となることが多いです。
ネズミやゴキブリの住処となっていることが多く、ネズミを追いかけて野良猫がやってきて、野良猫が来るなら他の動物も徘徊するようになってしまうので、害獣を寄せ付ける要因にもなります。
害獣が寄り付くと近所迷惑です。
フンやおしっこなどの臭いがキツい状態となると、日常生活に影響を及ぼします。
下手すると、隣人トラブルや裁判にまで発展してしまいかねません。
自然災害による火災や放火されるリスクも
ゴミ屋敷のゴミが家の中だけではなく、外にまで広がっていた場合、状況によっては雷や乾燥による自然発火などで火災につながってしまう恐れがあります。
一度火災が起こると、ゴミ屋敷に溜まっているメタンガスに引火することでさらに燃え広がってしまうでしょう。
また、近隣トラブルなどによって「ゴミ屋敷臭いんだよ!」「何とかしろって言ってんのに何もしないのかよ!」といったクレームがエスカレーションした先に、放火してゴミ屋敷問題を解決しようとする近隣住民がいても不思議ではありません。
もちろん放火は犯罪です。
ですが、いずれにせよゴミ屋敷をそのまま放置しておくと、家そのものを失ってしまう可能性は高いでしょう。
ゴミ屋敷を片付けるメリットとは
ゴミ屋敷を片付けるメリットとはどんなものがあるのか紹介します。
気持ちがスッキリする
ゴミが溜まった状態で生活していると何かと不便です。
自分ではゴミ屋敷状態を何とかしたいと思っていても、どうにもならない状態でそのままズルズル日々を過ごしてしまっているのでしょう。
ゴミ屋敷問題を一気に解決できれば、気持ちがスッキリし、豊かな生活を送れるようになるはずです。
近所に迷惑をかけずに済むようになる
ゴミ屋敷問題が近所付き合いを妨げている要因だとすれば、それを解決できれば近所付き合いができるようになるでしょう。
これまでの経緯を考えると簡単なことではありませんが、誠意をもって行動で示すことで近所の住民も心を開き、近所付き合いができるはずです。
少なくともゴミ屋敷問題で迷惑をかけることがなくなるので、大きなメリットといえます。
「ゴミ屋敷」を客観視でき異常さに気づくことができる
ゴミが多い状態で生活していることが自分では気づきにくいことですが、客観的にみると「異常」です。
一度ゴミをすべて片付けた状態で、あらためて自分の住まいを見ることで「ゴミが溜まった状態で生活している」ことの危うさが理解できるはずです。
異常な生活を送っていたことに気がつき、多くの場合、二度と同じ過ちを繰り返そうとはしません。
どうやってゴミ屋敷を片付ける?片付け方法・手段について
問題は「どうやってゴミ屋敷を片付ける」のかです。
片付ける方法や手段についていくつか挙げてみました。
行政に相談して協力を仰ぐ
ゴミを片付けたいけど一人では無理な場合、まずは行政に相談してみましょう。
十勝・帯広地域の場合は基本的に市役所・町役場などに出向いて相談を受けることとなります。
ゴミ屋敷に対応する条例が制定されていれば、行政としては動きやすいです。(直接的な条例はなくても間接的な対応をしてくれる場合も)
困ったことがあれば、帯広市・芽室町・音更町の行政窓口に相談してみることをおすすめします。
参考情報:帯広市 暮らしの相談窓口
特定のNPO法人に助けを求める
仮に行政での対応が難しい場合、ゴミ屋敷の処理はNPO法人に助けを求めるとよいでしょう。
ゴミ屋敷専門とするNPO法人はなかなか見つからないかもしれませんが、清掃全般とするNPO法人であれば見つかりやすいので、そちらを頼ってください。
不用品回収業者や清掃業者に依頼する
もしも、行政や特定のNPO法人を見つけることができなった場合、最後の手段として不用品回収業者や清掃業者に依頼することになります。
一例として、北海道エコサポートでは粗大ゴミの回収を実施しており、現場を見て判断する形です。
見積もりを出して2トントラックが何台必要なのか計算し、人件費を入れて算出します。
ゴミ屋敷を片付けることに付随して清掃業者も必要なので、清掃業者にかかる分の費用も頭に入れる必要があります。
効率的に作業するノウハウを持っていますので、お金はかかりますが安心して任せられるでしょう。
北海道エコサポートにおけるゴミ屋敷解決依頼の実績と取り組み
北海道エコサポートではゴミ屋敷の片付け・清掃における実績が100件以上あります。
ゴミ屋敷の片付け・清掃における費用や人数は現場によって異なりますが、大がかりな作業を伴う場合、自社以外に他の清掃業者と一緒に作業を行います。
大がかりな作業を実行するにあたり人員を増員しないと仮定した場合、期間は7〜14日ほどかかり、費用は10万円以上はかかってしまうでしょう。
しかし、二度とゴミ屋敷に住んでほしくない想いから、アフターサービスの一環として必要であればアドバイスや片付け方を教えてくれます。
帯広・芽室・音更地域にお住いの人で、ゴミ屋敷問題を抱えていたら、一度相談してみてはいかがでしょうか。
参考:「ゴミ屋敷」に成り果てる前に片付けたい場合
どうしてもお金をかけたくない場合は自分たちでゴミ屋敷を片付けることとなります。
専門業者と違いノウハウを持っていないので、ゴミの量が増えすぎて「ゴミ屋敷」となってしまったら専門業者に委託しなければ片付けるのは困難と言わざるを得ません。
仮に自分たちで片付けようと試みた場合、あまりにもひどい(家の中以外に外にまでゴミが溢れている場合など)とどこから手を付けてよいのかわからず、結局無駄足となってしまうでしょう。
もし自分たちで片付ける場合は、ゴミ袋が5つくらいあって床がある程度見えていて動ける場合に限るかもしれません。(これよりひどい状態だと作業効率が悪くなる恐れあり)
ゴミ屋敷問題を完全解決するためには「再発防止」がカギとなる
仮に業者に依頼してゴミ屋敷の状態を解消したとします。
ゴミが床全体を覆うように広がっていたのが、人の手を借りてゴミが溢れてしまう前の状態に戻すことができました。
しかし、ゴミ屋敷に住んでいた人の意識が変わらなければ、たとえ他の地域へ引っ越したとしても、またゴミ屋敷のような状態に逆戻りすることがあります。
ゴミ屋敷の状態とならないようにするには、当事者意識の変革が求められます。
具体的にはゴミ屋敷で生活していることは健康を害するとか、周辺住民の不況を買ってしまいイメージダウンになるなど、客観的な視点でゴミ屋敷について考えてもらうことが一番の近道でしょう。
まとめ
以上からゴミ屋敷について基礎的なことから処理方法まで紹介してきました。
あらためてゴミ屋敷についてまとめた要点は以下のとおりです。
- ゴミ屋敷は害虫の温床で近所迷惑となる
- ゴミ屋敷は健康被害をもたらす
- ゴミ屋敷は一人で片付けるのは難しく業者を呼んで対応したほうが無難
ゴミ屋敷を自分たちで片付けることができればそれでよいのですが、無理な場合はやはり不用品回収業者や清掃業者に依頼すると無難です。
不用品回収業者は十勝・帯広エリアであれば北海道エコサポートがおすすめです。
これまで100件以上の依頼実績があり、蓄積されたノウハウでテキパキとゴミ屋敷を片付けてくれます。
ゴミ屋敷の処理方法に悩んでいる方がいたら、一度ご相談してみると良いでしょう。