遺品整理の際の問題点と解決策について紹介
遺品整理は比較検討をして、信頼できる業者へご依頼を
遺品整理は、私たちの日常生活ではなかなか巡り合う機会のないものです。自分達でできる場
合もあれば、業者にお願いする場合もあるでしょう。
もし、遺品整理を悪徳業者に依頼してしまったときに、法外な金額を請求されることはないだ
ろうか、トラブルは起こらないだろうかと心配になる方はたくさんいらっしゃいます。
今回は、そんな悪徳業者に引っかかってしまう原因やどのように対策すれば良いのかを紹介し
ていきます。
■料金の相場がわかりにくい
遺品整理にどのくらいの費用がかかるか、ご存じですか。
まずは業者のサイトなどを見て料金を確認するのが一般的ですが、その料金は最低料金である
ことや目安の料金であることがほとんどです。そのため実際にかかる料金とは差がある場合が
あります。
というのも、遺品整理というのはそれぞれのご依頼者ごとに遺品の量も状況なども異なるため
目安の料金表示しかできないのです。
遺品整理は不用品回収や引越しとは異なり、単に遺品をすべて運び出して処分すれば良いわけ
ではありません。
遺品を思い出の品や形見分けしたい品で分け、ご依頼者がそのまま相続するもの、買取するも
の、処分するもの、供養するものなどに分けることが必要です。
相続に必要な書類が見つからない、大切な日記やアルバムが出てこないなど遺品の発見を頼ま
れる場合も少なくありません。
このように、その時々において対応が異なるうえ遺品の扱いも様々なため、「遺品の量がこれ
だけあるからいくらかかる」とは単純に見積もれないのです。
そのため、どうしてもご依頼者様が遺品整理をしたい場所に出向いて、遺品整理業者がお話を
伺いながら個々の事案に応じて料金を見積もることが必要となります。
きちんと見積もりを取らないがために、遺品整理をした結果、追加料金を求められてトラブル
になるケースもあります。
ここまでのまとめ
『料金表示はあくまで目安であることや追加料金・費用によって多くのトラブルが起きてしまう』
では、どのようにすればトラブルを避けられるのでしょうか。
■見積もりを取って比較するときの注意点
遺品整理の料金はご依頼者様のケースごとに異なるのが基本となるため、同じような規模のご
家庭であったとしても、一概に比較することはできません。
しかし、同じご家庭、同じ事情であれば、比較することができます。
つまり、適切な相場を知りたい場合には、実際のご依頼ケースをもとに、複数の遺品整理業者
から見積もりを取り、その違いをしっかり比較し、検討することがおすすめです。
複数の遺品整理業者から見積もりを得て、だいたい同じような料金であれば、それがご依頼者
様にとっての料金相場となります。
「大体の料金も把握できたし、あとは決めるだけだ」という時に注意してほしいのが、料金の
高い安いだけで一概に決めてはいけないことです。
大切なのは、なぜその料金となっているのかを確認することです。
料金が安いからお得と思いきや、
- ・遺品整理士の資格を持つスタッフがいない
- ・適切な仕分け作業をしてもらえない
- ・形見として残しておきたかった遺品まで処分されてしまう
ということも起こり得ます。
一方、ほかの業者に比べて高いケースも注意が必要です。
- ・サービスが充実している
- ・スタッフのレベルが高い
などの理由で料金を高く設定している業者もいるかもしれませんが、本当にそうなのでしょう
か。それらを確認するためにも、中間的な料金を提示した遺品整理業者との違いをしっかりと
比較してみましょう。
また、相談時における実際の対応の違い、実際の利用者の口コミや評判などを確認できるとさ
らに安心です。
本当にサービスが充実している場合や経験豊富なスタッフが揃っていたとしても、ご依頼者様
によっては中間的な料金を提示する業者のサービスでも必要十分で満足できる場合もあります
。
料金の高低やスタッフのレベルやサービスの内容だけでなく、ご依頼者様ごとに異なるニーズ
や状況に合わせて検討しましょう。
実際に現場に見積もりに来てもらって、相談を行いながら提案やアドバイスなどを受けていく
中で、遺品整理業者の良し悪しやサービスが自分のニーズに合っているかはわかってくるはず
です。
■正しく比較して、納得の料金で
高齢化の加速に伴い、日本全国で遺品整理のニーズが増しています。しかし、専門的な対応が
できずに遺品を回収していくだけの業者も存在するので、後々トラブルが起きることも
あります。
遺品整理のご依頼者は高齢の配偶者に先立たれた方も多くいです。利用者に知識がないのを良
いことに荒稼ぎしようとする悪徳業者に騙されてしまうケースも少なくありません。
また悪徳業者に狙われるのは、高齢者だけではないので注意が必要です。
遺品整理は一生に何度も行われるものではなく、多くの依頼者様が人生初の経験であることが
ほとんどです。
しかも、遺品整理業者を利用して行うという経験をされた方はほとんどいらっしゃいません。
そのため、何が適切なサービスで、どのくらいの料金が適切なのか、指標がないために、年齢
や立場などを問わず、ぼったくりにあってしまうケースが増えています。
複数の業者から見積もりを取るのは面倒、最初に見積もりに来てくれた業者を断るのは悪い気
がするなどと考える方もいますが、自分を守るためにも、相見積もりを取りましょう。
そうすれば、法外な料金を提示しているかがわかりやすく、悪質な業者とのトラブルを避ける
ことにつながります。
国民生活センター:悪徳業者に注意(参考までにどうぞ)